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こだわり倶楽部(仮)

クルマいじりは出来る範囲でDIYを目指します。安くて旨いものを求めるBC級グルメ。

ブレンボについて

前に乗ってたアウディA4の自慢の一つがブレーキだった。でかいローターに加え、これまたでかいキャリパー、高速域でも何の躊躇なく踏める安心感、ドレスアップ性も高いから車好きにも受けは良い。フェラーリなどのスポーツカーにも採用されているし、これまで正統派のチューンだと思っていた。いや、それに間違いはないだろうけど、ちょっと認識を改めようかと。

というのは、ディスクブレーキには多くの車種で採用されている片側ピストンのフローティング型と、ブレンボを代表とする対向型ピストンがある。一見、対向型の方が良く思えるかも知れないけど、それはきちんとメンテナンスして最良のローターの状態を維持してあげればの話。ローターが錆びたりして均一真っ平らじゃなくなると、高性能は一気に破綻する。ジャダー、つまりはハンドルやブレーキペダルへのガクガクブルブルのキックバック、もちろんこんな状態じゃ怖くて思い切り踏めない(実際これ経験あるんだよね)。だけどフローティング型はその構造上ローターの歪みに沿ってトレースするから余り問題にならない。酷く歪めば話は別だけどね。更に言えば対向型は造りがでかいのでアルミ合金で軽量化する。もしローターを挟む表側と裏側とを一体成型出来れば剛性も高くなるだろうけど、ピストン通す孔の加工は技術的に無理。となれば表側、裏側を別々に造り合体させるのが常套手段になるけどそうなると当然剛性は落ちる。では有利な点はないのか?いや有るにはある、コントロール性これに尽きる、これしかないのだが果たしてそこまで必要か、そんなこと言ったらキリないかもだけどね。ブレーキとは絶対性能よりも如何にコントロールしやすいかが重要ではある。だけど、ローターのメンテナンスに金はかかるのは仕方ないにしても、それに見合った性能がほぼドレスアップしかないのでは哀しすぎる。でもね、車屋は多分このことを知ってる。知っててお薦めするのだ、ま、商売だしそれも当然だろうね。これで商売成り立たせてるブレンボも凄すぎるし。

それと、最近はキャリパーカバーなるドレスアップパーツがある。個人の好みだし気持も分からなくもないけど、それなりに雰囲気のある車に付けて欲しいと感じる。ブロラン号のような軽にbremboののカバー付けてる車を見ると哀しくなる。ま、好みなんだろね、俺がとやかく言うことじゃないか....。