北海道七飯町の男児置き去り事件。男の子が無事見つかったとのこと。
昨日、この第一報を聞いて嬉しかった、お父さん良かったねと思った。私も仕事中だったが涙が出そうになった。だが、いくつもの問題点が見えてくる。躾のことは前回触れたし、置き去りについては問題ない範疇だと思ってる。そして著名人やネット住民の不謹慎さも目に余るが、これも前回触れたので割愛するが、一つだけ言いたい。心の中で思う分には何ら問題ないが、声に出す場合は相当の責任を持つべき、大人なら...。
さて、不幸中の幸いだったのは自衛隊の施設管理が甘かったこと。もし建物に鍵がかけられていたらこの子は寒さで亡くなっていたかも知れない。ではこの事件(事故?)を踏まえて、施設管理はどうあるべきだろうか。もちろん施錠を確実に行うことは、他の犯罪防止にも繋がるし、管理の甘さを指摘されることはない。表向きはまるで問題ないが、それで良いのだろうか。例えば山には避難小屋があり、登山者誰もが緊急的に利用出来る。そして、今回のような山林での迷い事故は北海道では毎年のようにあり、そう珍しくない。しかし、そういう事故に備えて建物の管理を甘くすることはまたおかしい。つまりは性善説、性悪説どちらで考えるかの違いなんだろうと思う。最近は公衆トイレも犯罪の温床になりやすいことからわざと利用出来なくしてる街もある。ゴミ箱が無い街も同様に犯罪防止だが嫌な世の中だ。もう一点は捜索の仕方に落ち度は無かったのか。6日間見つけられなかったのを恥ずべきだと思う。捜索隊員が1m間隔でローラー作戦したらしいが遺体を見つけることが前提だったのではないか。捜索する側自体が父親らの証言を信じていなかったのではないか。だとすれば馬鹿にするにも程がある。今回の事故で最も大変な目に合ったのは子ども本人であるのは間違いないが、最も辛い思いをしたのは父親ら家族だ。人は弱い生き物だし、今回のことが原因で家庭崩壊となることもあり得る。そっとしておいてあげたい。そして身近な者はこれまで同様に接してあげてと願う。
ここで少し話はずれる。私が小学生だった頃、岩見沢市にある自衛隊演習場内によく虫採りに行ったものだ。もちろん、正門から入ることは出来ないのだが、外れの方に金網が破れている箇所があって、そこから出入りしてた。ある日いつものようにクワガタを採りに友人と入ったのだが、しばらくしてサイレンの音が...、そして自衛隊の車両と出くわした。叱られるとビビったのだが、「ﾎﾞｸ達、これから演習始まるから危ないよ、そろそろ帰りなさい」とその車両に乗って門まで送ってくれたのだった。今思えば、破れてた金網ってわざと子どもが通れるようにしてあったんだろうなと思う。今では有り得ないだろうけど...。
