今日、実家に行った。軽度認知症の母は相変わらず反応が変で殆どオウム返しに近い会話しか出来ない。それでも今は相性のいい薬が処方されていて病気の進行はある程度抑えられている。前は妄想や幻覚、異常行動が酷く入退院を繰り返し普通の生活が出来なかったことを思うと、今は通院だけで済んでいる分、落ち着いてる状態だといえる。父は酒、パチンコも止め四六時中母の側にいて、世話と家事の全てをやっている。楽しみは農作業と宝くじらしい。年に40万円以上を2回当てるということは、それなりにつぎ込んでいると想像する。世間では老老介護に疲れたのであろう殺人事件の報道がたまにあるが他人事ではない。実は昔ある一件で許すことの出来ない父なのだが、今は頑張っていることは誰の目にも明らか。そして、転勤族であることを理由に何もしない俺は最低な奴だとも思う。
さて、帰りに友人Kの家に寄ってみようと思い電話した。実はこの友人は職探しが難航してもう長く、世間一般で言う所のいわゆるニートに近い。しかし…「何か話すことある？ 今回は断るかな」…と言われ撃沈。彼は何を恐れてるんだろうな。オレ今さら説教たれるつもりもないし、只々他愛もない話をし元気なのを確認したかっただけだった。あんな言われ方されるなんてショック。将来の不安って皆が持ってると思う、でも彼にはそれを思う資格さえ無いな。恵まれた環境を活かすも殺すも本人次第。ぬるま湯にどっぷり浸かってしまったら、もう無理か。ホント思う、夢見るな現実見ろと…。
